【本当の赤字】せどりで商品を損切りして全体で黒字にする方法

決算 グラフ

せどり大赤字で資金がショートした!

なんて話を聞くこともありますが、なぜ商品を仕入れて売るだけなのにこのようなことが起こるのでしょうか?

それは在庫を一旦かかえる在庫ビジネス特有の現象なのです。

手元には資産価値がある商品を沢山持っていても、支払いが出来ずに結局自己破産黒字倒産という可能性も少なからずあります。

普通にある程度学んでやっていけば、全く問題ないのですが不測の事態というのも起こりうるのがビジネスですね。

しっかりとした考え方を身に着けて健全に経営をしていきましょう!

手元にお金を増やすのが本当の黒字

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せどりは大前提として、何かしらの商品を仕入れしてそれを販売してから初めて利益となります。

例えば1万円の商品を50個現金で仕入れたとしたら一瞬で50万円の赤字ということ。

もしそれが全て売れるのに半年間かかれば、その分ずっと赤字営業が続くわけですし、10個売れて1個あたり2000円儲かったとしてもまだまだ赤字の状態なのですね。

仕入れ金額 10,000円
販売金額 15,000円
入金金額 12,000円
10個売れた入金金額 120,000円
42個売れた入金金額 504,000円
50個売れた入金金額 600,000円

表を見てみると分かりやすいのですが、確かに1個あたり2000円儲かる商品を販売していることは間違いないでしょう。

ただ最初に50万円支払いをしているので、42個売れて初めて黒字になる計算ですよね?

それ以降売れたら手元にどんどんお金が増えていく状態で、最終的に50個売れれば10万円儲かったと初めて言える状態になります。

せどりの「月収」という言葉に要注意

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僕はブログをこれだけ書いていて、沢山の情報を見ることが多いのですが、どの発信者も月収50万円・月収100万円などという言葉を使っていることが多いです。

ですが、もし本当に収入をそれだけ伸ばすのであれば、一瞬で売れる商品だけ扱うしか方法はないのです^^;

先程2000円儲かる商品を50個仕入れたとしても、42個売れるまでは赤字だというお話をしました。

それを毎月繰り返してその月に全て売れたら月収が10万円ということになります。

では月収50万円とは?

2000円儲かる商品を250個仕入れて、一瞬で売れると間違いなく50万円の利益になります。

それを不良在庫もミスもなく毎月繰り返すというのは正直無理なお話なのですよ^^;

在庫として1ヶ月、2ヶ月売れないということは全然ありますし、もし一瞬で売ろうとしたらそれこそ値下げをしないと厳しい状況。

同じ商品を50個など買ってしまうと1ヶ月以内に本当に売り切れるかということになってしまいますし、多少なり在庫として持つのは必然だということです。

売れた商品の利益は確かに50万円、100万円など可能ですが、どれだけ在庫を持っているかに応じて手元の増えるお金は全然少なくなるということは知っておきましょう。

イメージはリサイクルショップ!

リサイクル

わかりやすく想像してもらうと、リサイクルショップのモデルが近いです。

BOOKOFFやセカンドストリートなど、あのようなリサイクルショップは店頭にこれでもかというぐらい在庫が並んでいます。

ただちゃんと経営しているということは、あれだけの物量を持ち、人件費や設備費なども含めたとしても毎月儲かっているという状態なわけです。

もちろん初期投資や最初に持つ在庫は必要なので赤字スタートは間違いありません。

リサイクルショップのメインは買取ですし、1000円で売るような本を100円以下買取なんて当たり前にされていますよね^^;

そうやって売れる商品と在庫金額のバランスを上手く取ることによって、毎月キャッシュとして増えていくように仕組み化されています。

このように、個人でせどりビジネスをやる際にも、在庫の量や売れる回転率や利益率のバランスなど上手にやっていく必要があるということですね。

せどり商品の損切りは必要か?

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ではこれらを踏まえて、商品の損切りは必要なのか検証していきましょう。

損切りとは?

含み損が生じている投資商品を見切り売りして損失額を確定すること。

引用元:Wikipedia

損切りとはFXなどの投資で使われる言葉ですが、赤字が確定していたとしても、もう上がることはないという見切りをつけて売ってしまうことです。

先ほど10000円で仕入れて、15000円の販売で儲かっている商品が50個と説明をしましたが、ライバルがいると徐々に値下がっていく可能性もあるのですね^^;

自分の独占商品でない限り、最初の10個は15000円で売れたけど、次の20個は14000円に、そして残り20個は12000円になりと売値は一定でないということになります。

そこで価格改定など、その時の相場によって値段を変える必要がありますし、どのような商品かによってまた価格改定のタイミングや値付け方が変わってきます。

何パターンが事例をお伝えしましょう。

事例1

1500円で仕入れして当初3000円で売れていたが、セールにより出品者が激増。
2000円まで値段が落ちてどうしようかな。

だがしかし、永遠と売れ続けている。

せどりでよくあるパターンとして、出品者同士の値下げ合戦ですね^^;

最初に利益が出ると思って仕入れをしたとしても、多少の値下がりで利益が出なくなってしまいます。

こういった状態になるとやれることは2パターンです。

  1. 相場戻るのを信じて3000円で待つ
  2. 資金を回すため2000円で損切り

需要がある商品が前提ということであれば、ただ単にせどらー同士が値段を下げあっているだけで1ヶ月後にはまた3000円に戻っている可能性も十分にあります。

そのように商品のポテンシャルとライバル数次第ですが、わざわざ焦って損切りするのも勿体無いかなと個人的には思いますね。

もちろん資金的な余裕もあります。

資金に余裕があれば、多少なり待つことも可能ですがギリギリでやっていると結局値下げてお金を回さないと・・・と考えてしまいます。

正解はないですが、全体のバランスを見て判断していくべきでしょう。

事例2

5000円で仕入れして想定を10000円で設定。

しかし1ヶ月売れずに、8000円売りの出品者が2人増えていた。

この商品は過去を見ると1ヶ月に1回売れている。

元々の売れ行きが悪い商品を仕入れる場合は、想定の売値を大幅に下回る可能性も十分出てきます。

更に自分より安く販売している人が2人も増えたら放置していると3ヶ月以上売れない可能性も出てくるわけですね。

このような商品だと、他の2人に合わせる形で自分も8000円まで下げるか、売りたいと見切りをつければ一気に7000円などで損切りを開始する必要があるでしょう。

そうでないと5000円という資産がずっと眠っていることになりますからね^^;

全部想定通りに置いて売れるということはまずあり得ませんので、1ヶ月残ったら損切り・3ヶ月残ったら損切りなどルールを決めてやっていくと良いと考えています。

事例3

1000円で仕入れして想定を10000円で設定。

ライバルは誰もいないが、2ヶ月売れていない。

過去は半年で1個売れるペース。

先ほどの商品よりも非常にロングで見る商品となります。

ただこちらは損切りをする必要はあまりないのかなというのが個人的な意見です。

もちろん多少の価格改定は必要だと思いますが、理由としては仕入れ金額が圧倒的に安いからですね。

想定の粗利が大きく、使った金額が少ないとそれは全くリスクにはなりません。

気にする部分としてはAmazon倉庫の保管料くらいでしょうか。

このような商品を10個仕入れたとしても2個売れた時点で利益確定なので、大きな利幅を持って仕入れることは健全な経営をするためにも必要ということになりますね^^

資金がショートする理由と黒字倒産

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ここまでの流れを全て把握していたら失敗することは極端に少なくなるでしょう。

ではなぜ黒字倒産や稼ぐことを諦めてしまうということが起こるのでしょうか・・・その理由は大きく3つありますので、それぞれのパターンを説明していきます。

不良在庫を抱えすぎて赤字

このパターンは仕入れ基準やノウハウ自体が間違っている場合に起こる可能性です。

50万円分の在庫を仕入れても、もしかしたら10万円しか値がつかない場合もありますし、ちゃんとした相場を見れていない初心者がやってしまうパターンですね^^;

最初のうちは慎重にやれば良いのですが、なるべくならすぐ売れるような商品ばかり扱っていると売れ残るリスクも少なくなってくるでしょう。

クレジットカードの罠

手元にお金が無くても仕入できるよ!という甘い言葉がありますが、それがクレジットカードで仕入れをして一瞬で売るという方法。

そうしたら入金された後にクレジットの請求が来るので一応は間に合えば支払い可能です。

ただ基準が間違っていて売れなかった場合、支払いできますか?

ギリギリで手元にお金がないのに、このような手法をやること自体が間違っていると僕は思っていますね。

Amazonの入金が遅れる

クレジットとほぼ同じ考えなのですが、仮にAmazonアカウント停止などになった場合、本来支払われるはずの入金が3ヶ月保留されたりします。

ある程度個人レベルで回していたとしても、1回の入金が100万円前後になってくる可能性は十分高いです。

もしそこでアカウント停止を食らったら?

1回100万円の入金が止められて、クレジットの請求が後から来てそれが50万円でも払えるのか?

この辺の資金管理や、やはりリスク分散として資金を残しておく必要もあるでしょうね。

健全な経営をするための方法

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これらのリスクをお伝えしましたが、一番簡単な方法としては自分の持っている資金内で全て済ますことです。

せどりをやると決め資金100万円でしたら、それは完全な余剰分として考えましょう。

専用の銀行口座を作成して100万円を突っ込んで、そこから引き落とされる専用のクレジットカードまたは、即支払われるデビットカードを使い回していくと安心ですね^^

もしクレジットカードを複数持っていたり、現金の出入りが多い場合には入出金を管理するキャッシュフローを理解することです。

正しい知識を身に着けて回していくことにより、口座のお金が増えていく感覚が身につくと絶対に楽しくなってきます。

全てはバランスなのでちゃんとした考え方を身に着けてみてくださいね^^