古本・中古本を扱う際の仕入れ方と稼ぐ為に考えること

2020年5月26日

古本 本棚

「せどり」という言葉を聞いて、殆どの方がまずは「古本・中古本」を意識するのではないでしょうか?

まだネットが普及する前には古本を仕入れてオークションなどで売る。
この手法がほとんど使われていたかと思います。

今は時代の流れにより、ネット販売も整ってきたので沢山のジャンルが取り扱われています。本は現在でも上手くやれば稼げるジャンルではありますので、儲かる仕組みや取り扱い方について解説をしていきます。

それではご覧ください!

古本せどりとは?

books-1644060_640
まずは何故これほど古本せどりが主流だったかというと、値段が安く近所や不用品回収などでもすぐに手に入るからという理由が一番大きいです。

例えばですが、古本屋さんに100円で売られている本が沢山ありますよね。それがネットでは500円や稀に1000円以上にも変わることがあります。1冊当りの利益額は少ないですが、それを数仕入れすることにより月に10万、20万と利益を乗せることが可能ということです。

またネット社会となり、本の電子書籍化などがあり本自体の業界自体が縮小しているといっても、まだまだ紙の本自体需要があります。
もしお近くの本屋さんやBOOKOFFなどの古本屋さんが次々に潰れるような時代になれば考える必要もあります。

ですが、やはり長年あり続けるものですのでそれを題材として利益をあげるのは大いにアリということです。

僕自身最初の物販スタートは「本せどり」からでした。
当時はそれが流行っていたということもありますが、今考えるとその時に経験した辛い経験は後々に繋がったかな・・・とも感じます。
では次に古本といっても、数多く種類が存在します。どのようなジャンルを取り扱えるか?についてお話をしていきます。

扱う本の種類

woodtype-846089_640
まずは本せどりをやる際にはそれぞれジャンルごとの特徴をつかむことが必須となります。以下のように古本でも種類は多数あり、値段や需要などそれぞれで変わってきます。

単行本(ソフト、ハードカバー)
雑誌
新書
文庫本
洋書
児童書
写真集
バンドスコア
攻略本
アダルト本
漫画本

他にも細かい分類はあるでしょうが、本と言っても沢山種類が存在します。
これらの美味しい部分や何をどこで仕入れるか?などを考えることにより、後のせどりにも大いに役立つかなと思います。

当時よく質問や周りの方から聞かれていたことがあります。

「本せどりやってみましたが全然仕入れできません。稼げません。」

この質問はどのジャンルでも同じことなのですがね^^;

ではこういった質問をされた際には逆にこのように質問を返します。

「楽器屋さんやリサイクルショップでバンドスコアを調べたことはありますか?」

おそらく大半の方が、ブックオフで本せどりをやってみたが思ったようにいかない。ということで挫折・稼げないと思うのでしょう。バンドスコアというマイナーなジャンルではありますが、バンド自体はどの時代でも需要はあります。そして昔のバンドをコピーしたければ昔のバンドスコアを買うしかないのです。

だからこそ本の中でも長く美味しいジャンルと思っています。更にリサイクルショップなどの楽器コーナーにこういったスコアが並べられていることが多々あります。

以上のような本の一例ではありますが、如何にマイナージャンルまで知り、仕入先も工夫していくか。この工夫をまずしようとしない方が多いです。

色々と模索して、本は高くても1冊1000円などリスクが非常に少ないので、とりあえずネット販売してみたいという方は本から始めるのもOKです。

そこで、これではダメだとなった際に新しいジャンルを開拓していけば良いです。

古本の仕入れ方法

books-2547179_640
大前提として、仕入れてネットで売る手法ということでネットの相場とお店の価格を比べて仕入れるわけです。どこで売るかはAmazon・メルカリ・ヤフオクなど多数ありますが、それぞれ自分が販売する場所の相場を知っておかないといけません。

流れとしては、

ブックオフなどのお店に行く
実際の商品とネット相場を比べる
価格差があるのであれば買う
帰って検品をして出品する

この流れで意外と簡単に見えますが他のジャンルと異なる部分は、大量に仕入れないと薄利なので意味がない。ということです。

Amazon相場を見るモノレートというサイトがありますが、
そこに1冊1冊キーワード入力で検索していたら日が暮れてしまいます^^;

ですので、こういった本せどりをやっているかたはバーコードリーダーや、検索ツールを利用して効率よく仕入れをしています。

まずこれらツールやバーコードリーダーに慣れる必要があります。僕がやっていた頃はブックオフでひたすら棚の端から端まで検索していました。今考えると何やってたんだ・・と思います。周りの目が気になるとよく言われますが、いやであれば正直せどりは向いていないということになってしまいます。

お店に出向いて検索することに罪悪感を持つのであれば、やらなければ良いお話です。
誰もが通る道なので慣れてしまえば特に気になりませんがね^^;

もちろんマナーや他のお客さんへの配慮は必要となりますが、全体的にマナーが悪いのは事実ではあります。

実際の利益計算と儲かるシステム

teamwork-2929969_640
では仕入れ方がわかったことで、利益が出る仕組みを解説していきます。

例えばですが100円で仕入れて送料込み500円で売れる本を扱うとします。

負担額や利益計算

販売価格:250円+送料250円
手数料:約100円(Amazon販売の場合)
実際送料:約100円
仕入れ額:100円

差額利益200円

これを1冊売ることによって、200円の利益を出すことが出来ます。ではツールを使いセールなどを狙うと30冊~50冊仕入れることが出来るでしょう。

一日平均30冊仕入れて販売をする。これにより見込みではありますが、月に900冊仕入れることが出来て売れると約18万円の利益です。
もちろん一旦在庫となりますので売れるまでに時間がかかる場合や思った以上に値下がる可能性もあります。

ですが赤字になる商品、売れない商品もあれば当然1000円以上利益が出る商品もあるわけです。
平均で考えて200円利益で月に約18万円分となるわけですから結構美味しいのではないでしょうか。

100円を900冊仕入れても月に9万円の仕入れですので大損はないでしょう。
そのためにどの店舗に向かうのか?そしてセールなどで大量購入出来るか?不良在庫が残らないように相場を見たりツールの設定は大丈夫か?

この部分を解決していけば利益が出るモデルというのは間違いありません。

ライバル状況と店舗状況

checklist-2313804_640
数字だけ考えると利益が出ることはお分かり頂けたかと思います。
では実際にやろうとするとやはり問題点があります。

それは、低資金で済むからライバルが非常に多い。年代問わずやっているという部分が一点ですね。これはやはり簡単でお金もかからないから、本せどりを長年やっている方も多いです。ですので本せどりを専業としてやっていくのはオススメではありません。あくまで副業レベルやせどりの入り口として経験してみることはオススメ出来ます。

もう一点がお店の対策や値付けについてです。今までは目利きに近い形でお店に迷惑をかけることもなくやれていたのが、ツールの発達により目立った仕入れをする方が増えてきました。

ツール、バーコード禁止の店舗が急増
注意される店舗もある
セールをやらなくなった

このようにお店自体が対策をしているところが多いです。
そうなると自分の地域店舗に依存して、そこから出入り禁止など言われた時点で利益がなくなってしまいます。

本せどり自体の手法は知って、副業レベルでやることは問題ないでしょうが、
これらを踏まえて考えるとある程度学んだ後に別ジャンルなど進めていくことが良いでしょうね^^

まとめ

thought-2123970_640
いかがでしたでしょうか?
この古本を扱うというのは薄利多売のリサイクル業入門としては非常に勉強になると思います。
店舗を探したり、ジャンルや相場の見方を勉強できて更には低資金ということです。

修行と考えてやってみるのも大いにアリです。

まとめて結論を言うと、

利益は出せる仕組みだが効率が悪い
ライバル、店舗状況も良くない
低資金なので勉強と思えば悪くない

本せどりを主体として専業活動をしているのであれば、
更に別ジャンルや別ノウハウを身に着けていくことをおすすめします。

何事も一つの手法にだけしがみついているのは良くないですからね^^
ではでは、最後までお読み頂きありがとうございました!